朝の洗顔はぬるま湯だけでO.K?

昔から言われる美容論争のネタのひとつに、

「朝の洗顔は水だけと洗顔料使用のどちらが良いのか？」という話題がありますね。

私としては、答えは

「その日の肌状態に合わせて変える」のがベストだと思っています。

ただし、30歳をすぎた女性に関しては、「水・またはぬるま湯のみで洗う」ことを

おすすめしております。

何故かというと、これまで何百人の方のお肌を見させていただきましたが、

20代を超えた女性で本当にオイリー肌だという方にはあまり会ったことがないのです。

自称オイリー肌の方はいらっしゃいますが、大抵は乾燥し過ぎて

油分のみが多くなっている「インナードライ肌」の方がほとんどでした。

インナードライ肌とは、足りていない水分を補うために油分が多く分泌された

状態の肌のことです。

表面上は油分があり潤って見えるのですが、内面は水分のないスカスカ状態の

ため、くすみや小じわが目立ちやすくなります。

現代女性はストレスや寝不足、エアコンのきき過ぎた職場など、

一昔前よりも厳しい環境で頑張っていらっしゃる方ばかりで

お肌も疲れている方が多くいらっしゃいます。

朝のお肌というのは、眠っている間に肌が頑張って作ってくれた天然の保湿剤、

NMF(ナチュラルモイストファクター・天然保湿因子）が肌を守ってくれている状態なので、

それを洗顔で洗い流してしまうのはとてももったいないことです。

ただし、まったく洗わずにすぐ化粧をするのはよくありません。

寝ている間にホコリも付きますし、夜につけた乳液や美容液の油分が酸化して

皮脂汚れになっていますので、一度はぬるま湯で洗い流しましょう。

また、肌は乾燥していてもTゾーンやあご付近は皮脂腺が多いため

テカリやざらつきが気になりがちです。

その場合は鼻回りだけをそっと石けんで軽く洗い流してみてください。

天気が毎日変わるように、お肌のコンディションも日々変化します。

決まったお手入れ方法を惰性で毎日繰り返すのではなく、

「今日のお肌は何を求めているのかな？」と毎朝鏡の前で問いかけて

みてください。

正しいお手入れをしてあげれば、必ず肌はきれいになって応えてくれます。

健康的できれいな肌を自分で育てていきましょうね。